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腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境 (光文社新書)
説明
腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境 (光文社新書)
土壌と腸の機能の強化は生物の健康に不可欠です。
森林・農地の土壌と人の腸は似ており、植物や人間の体の健康を維持するためには、土壌や腸内環境を改善することが重要であるということを医師の立場から丁寧に報告している良書があります。この主題に取り組んだ農学や土壌学の観点でも、デイヴィッド・モントゴメリーの「土と内臓」が有名ですが、本書と併せて読めばさらに理解が深まるでしょう。一方、土壌と腸の役割の類似性は分かりましたが、健康な土壌で育った健康な農産物を健康な腸で消化した場合、どのような結果となるのか、この研究結果について追加情報があれば、現在の栄養問題に投稿意義をもたらすかもしれません。

1年前
anonymous
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面白かったです!最近、「森」というテーマに興味を持っている方は、まずこの1冊から読んでみてはいかがでしょう?
Kindleが大好きなのですが、今回ばかりはkindle版を購入したことを後悔しました。理由は、あまりにも面白すぎて勉強になりすぎてマーカーを引いてもう一度読みたいところがたくさんあったからです。
「身土不二」という仏教の言葉があります。これは、「人間の体と地球は一体で、切っても切れない関係にあるんだよ」という意味ですね。この言葉について、桐村里紗先生というお医者さまが実際の問題として幅広いアプローチで解説してくれています。
情報量は非常に多いですが、文章はとてもわかりやすくテンポ良く書かれているので、私のような環境問題や農業、医学に詳しくない人でもスムーズに読むことができます。
そして、大きな問題を扱っているにも関わらず、最後には「今日から無理なくできること」が具体的に分かるように語られているので、他の本ではありがちな「言っていることはその通りだけど、どう行動すればいいのかわからない」というフラストレーションを感じずにスッキリと読み終えることができます。
本の中では、面白い話がたくさん出てくるのですが、特に私が興味を持ったのは以下の3つです。
1)「プラネタリーヘルス」という概念そのもの
2)ソニーが実証実験を進めている「協生農法(シネコカルチャー)」という地球環境への貢献度が高い農法
3)uzwa.jpの「大和算」という割り算の矛盾を突き詰めた新しい解釈
これらは本当に興味深いです。環境や農業に関わっている方だけでなく、森に関心を持つ私のような人にもおすすめです!
「身土不二」という仏教の言葉があります。これは、「人間の体と地球は一体で、切っても切れない関係にあるんだよ」という意味ですね。この言葉について、桐村里紗先生というお医者さまが実際の問題として幅広いアプローチで解説してくれています。
情報量は非常に多いですが、文章はとてもわかりやすくテンポ良く書かれているので、私のような環境問題や農業、医学に詳しくない人でもスムーズに読むことができます。
そして、大きな問題を扱っているにも関わらず、最後には「今日から無理なくできること」が具体的に分かるように語られているので、他の本ではありがちな「言っていることはその通りだけど、どう行動すればいいのかわからない」というフラストレーションを感じずにスッキリと読み終えることができます。
本の中では、面白い話がたくさん出てくるのですが、特に私が興味を持ったのは以下の3つです。
1)「プラネタリーヘルス」という概念そのもの
2)ソニーが実証実験を進めている「協生農法(シネコカルチャー)」という地球環境への貢献度が高い農法
3)uzwa.jpの「大和算」という割り算の矛盾を突き詰めた新しい解釈
これらは本当に興味深いです。環境や農業に関わっている方だけでなく、森に関心を持つ私のような人にもおすすめです!

1年前
anonymous
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自分の身体のためにも、地球を大切にしましょう。
環境問題や食料問題に対する日本の取り組みは、世界的に見てまだ進んでおらず甘いことが分かりました。特に、食に関わる職業の方にはぜひ読んでいただきたいです。
世界中で行われているさまざまな研究や取り組みを知ることで、新しい知識が増えると同時に、個々人の意識改革が重要だと感じます。手軽なファーストフードやレトルト食品、コンビニなど、多くの選択肢がありますが、自分が食べたいものだけを手に取るのではなく、自分や家族の健康と環境のために良い選択をすることを心掛けたいです。
世界中で行われているさまざまな研究や取り組みを知ることで、新しい知識が増えると同時に、個々人の意識改革が重要だと感じます。手軽なファーストフードやレトルト食品、コンビニなど、多くの選択肢がありますが、自分が食べたいものだけを手に取るのではなく、自分や家族の健康と環境のために良い選択をすることを心掛けたいです。

1年前
Hart
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重症の清潔病に陥っている日本人へ、強力な警告をお送りします。
コロナが起きて以来、清潔感の違いから夫婦仲が険悪になる例が多くあり、ひどい場合は離婚にまで至るという報道を雑誌で見ました。たとえばこんな具体例があります。買い物から帰ってくると、奥さんは買い物袋を含めて全身を消毒しますが、夫はつい忘れてしまいなおざりにすることがあるため、奥さんが厳しく小言を言います。その結果、夫は耐え切れずにどなり散らしてしまうといったことが起こり得ます。
人間の体には推定100兆個の菌が共生しており、特に腸に集中しています。腸内細菌は食べ物から栄養を吸収したり、免疫を守ったりする重要な役割を果たしています。免疫は腸がコントロールしています。また、腸と脳はつながっており、うつ病や認知症などの精神的な問題にも腸内細菌の働きが関係していることが判明しています。つまり、人間の体に起きることには、腸内細菌が関与していないことは存在しません。さらに、脳内で使用される神経伝達物質の多くも腸で合成されています。
近年、抗生物質の乱用やファーストフードの普及により、世界的に腸内細菌が減少しています。特に日本では清潔さを求める文化の影響が大きいです。体に必要な菌は外部から入ってきます。新鮮な野菜、果物、魚を食べると、同時に菌も摂取することができるのです。しかし、殺菌消毒をやたらと行うことは、コロナウイルスの除去だけでなく、必要な菌も同時に殺すことにつながります。このような状況が何年も続くと、腸内細菌は減少し続け、免疫力や生命力全般が衰えてしまいます。特に子供は腸内フローラを形成している段階にあるため、影響を受けやすいと言えます。
一方、発展途上国の子供たちは汚い川で遊んだりしています。その子供たちの腸を調べると、雑菌だらけです。それにも関わらず、アトピー・アレルギーや引きこもりなどの問題が少ないのです。これは、菌のパワーを借りて免疫力を鍛え上げているためです。しかし、日本の子供たちは清潔すぎて無菌状態に近い環境で育つため、そうした効果を得ることができません。
「人間が生きていくためには、ある程度の不潔さとある程度の清潔さが必要であり、バランスを取る必要がある」という著者の意見には感銘を受けました。
人間の体には推定100兆個の菌が共生しており、特に腸に集中しています。腸内細菌は食べ物から栄養を吸収したり、免疫を守ったりする重要な役割を果たしています。免疫は腸がコントロールしています。また、腸と脳はつながっており、うつ病や認知症などの精神的な問題にも腸内細菌の働きが関係していることが判明しています。つまり、人間の体に起きることには、腸内細菌が関与していないことは存在しません。さらに、脳内で使用される神経伝達物質の多くも腸で合成されています。
近年、抗生物質の乱用やファーストフードの普及により、世界的に腸内細菌が減少しています。特に日本では清潔さを求める文化の影響が大きいです。体に必要な菌は外部から入ってきます。新鮮な野菜、果物、魚を食べると、同時に菌も摂取することができるのです。しかし、殺菌消毒をやたらと行うことは、コロナウイルスの除去だけでなく、必要な菌も同時に殺すことにつながります。このような状況が何年も続くと、腸内細菌は減少し続け、免疫力や生命力全般が衰えてしまいます。特に子供は腸内フローラを形成している段階にあるため、影響を受けやすいと言えます。
一方、発展途上国の子供たちは汚い川で遊んだりしています。その子供たちの腸を調べると、雑菌だらけです。それにも関わらず、アトピー・アレルギーや引きこもりなどの問題が少ないのです。これは、菌のパワーを借りて免疫力を鍛え上げているためです。しかし、日本の子供たちは清潔すぎて無菌状態に近い環境で育つため、そうした効果を得ることができません。
「人間が生きていくためには、ある程度の不潔さとある程度の清潔さが必要であり、バランスを取る必要がある」という著者の意見には感銘を受けました。

1年前
Wilson
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人は土から離れられない
私は長年家庭菜園をしています。仕事が忙しくなり、畑は肥料もやらず、耕すこともしないで草の刈り込みと草マルチのみになりましたが、作物がよく育ちます。この本により疑問が解決しました。自然は人が手を加える頻度が少ない方がより健康な土になり、健康な野菜が出来ることが分かりました。

1年前
anonymous
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実践したい
畑を借りて、山の土中環境整備をし、山羊と過ごす週末を楽しみました。家に帰れば6匹の猫が迎えてくれます。割とその方向での生活が出来ているなと思いましたが、もう一歩進めてみようかな?これなら出来るかな?と思う方法なども掲載されており、興味深く読み進められました。

1年前
anonymous
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人も地球も健康になるための健康法とは何か?
著者は予防医療を専門とする内科医で、フレキシタリアンの方のようです。この本では、従来の「ウェルネス」と呼ばれる健康法が持続可能な方法ではないことに着目し、地球環境の健康にも配慮した健康法を提案しています。著者はこの健康法を「プラネタリーヘルス」と名付けています。
また、著者は腸の活動と森の土や微生物との類似性に注目し、腸の健康と環境の健康は密接に関連していると説明しています。読んでいて興味深い視点だと感じました。
この本は地球全体の健康から腸内細菌の改善まで幅広い内容を網羅しており、腸活に興味がある方にとって参考になる非常に面白い書籍です。
また、著者は腸の活動と森の土や微生物との類似性に注目し、腸の健康と環境の健康は密接に関連していると説明しています。読んでいて興味深い視点だと感じました。
この本は地球全体の健康から腸内細菌の改善まで幅広い内容を網羅しており、腸活に興味がある方にとって参考になる非常に面白い書籍です。

1年前
Travis
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