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気軽に学ぶためには、手ごわいです。
慢性炎症が多くの病気に関わっているという説に興味を持ったので読んでみました。前半は専門的な説明が多く、軽く読むだけでは慢性炎症のメカニズムを完全に理解することが難しく、残念でした。しかし、最後の章の予防法は一般的な話ばかりで、有益なアドバイスはほとんど得られませんでした。ただ、保健機能食品の区分やオステオカルシンの他の臓器への効果について知ることができたのは良かったです。
慢性炎症が多くの病気に関わっているという説に興味を持ったので読んでみました。前半は専門的な説明が多く、軽く読むだけでは慢性炎症のメカニズムを完全に理解することが難しく、残念でした。しかし、最後の章の予防法は一般的な話ばかりで、有益なアドバイスはほとんど得られませんでした。ただ、保健機能食品の区分やオステオカルシンの他の臓器への効果について知ることができたのは良かったです。
慢性炎症が関わる病気について、その仕組みをもとにした新しい治療について解説しています。
最低限高校レベルの生物知識がないと読みづらいです。
後半では各疾患ごとに解説がされていますが、分かりやすさを考えると、疾患解説と治療解説を分けずに一貫して説明する方が良かったと思います。
この本の特徴は、免疫学や各疾患について、歴史的な背景とエビデンスに基づいて議論していることです。宮坂先生の書籍では多くの論文やデータを取り上げ、多角的に議論しており、専門家として信頼できます。紹介される研究も興味深いので、知識の幅を広げる意味でも役立ちます。
サプリメントについては、日本の保健機能食品についてまとめられており、普段サプリメントを購入している人には価値があると思います。
個人的には、コルヒチンの作用機序に関する最新の知見が興味深かったです。
1章から4章までは慢性炎症の原因と病気について述べられており、専門用語を使わずに理解しやすく表現されています。しかしながら、5章から6章にかけて著者のレベルや記述の正確性が低下しているように感じます。一部の断定的な記述や事実とは異なる内容が含まれており、著者の知識不足が見受けられます。
薬で症状は抑えられるが、病を根治する免疫の役割と最近つくづく思います。他方、アトピー等、免疫系の症状も多いので、現状認識を深めるため興味深く読みました。
常々感じていることですが、現在の科学知見を理解して、漫画・イラストが描ける人材を是非採用してください。テレビは単純化とイメージ先行で的確な認識とは程遠いように思われます。