減塩食でありながら、年配向きメニューではなく、なじみのメニューが多い点が、購入の決め手でした。加えて、奥薗さんのほかの料理本で美味しいのがあって気に入っていたので、 「奥薗さんのならおいしいだろう」と思ったのも決め手でした。 奥薗さんの本なら、減塩食でも、減塩が必要ないほかの家族（特に子供）も普通に美味しく食べられて、作るほうも手間が省けるのではないか・・・と期待を抱いていました。 しかし、また１０品ほどしか作っていませんが、おいしいか、と言われると、やはりあくまでも減塩食。「身体のため」と言い聞かせて食べる覚悟は、この本でも必要でした。 特に、すっぱいものが苦手だと、抵抗があるかもしれません。また、奥薗さんに限らず、この手の本ではしょうがないのですが、スパイスやしょうがなどの薬味で薄味を乗り越える、というところがあり、やはり、食べさせる相手によって味のつけたし、薬味の量・形状の工夫など、工夫するひと手間は必要でした。（そこを省きたかったので、ちょっと残念） まったく手を加えなくても子供にも大人にも高血圧治療者にも大ヒットなのが、ポテトサラダ。ハムが入っていないのに、しかもたまねぎ入りなのに、子供たちからリクエストがしょっちゅう。 がっかりだったのはきんぴらごぼう。すっぱさで乗り越えるにも限度がありました。リンゴ酢など、酸味がマイルドなもので代用する必要がありそうです。また作りおきにも不向き。 あれこれ減塩食を試してきた者にとっては、減塩のテクニックなどは目新しい情報ではありませんでした。なので、星３つで。 もう少しいろいろなものを作ったら、またレビューしたいと思います。