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免疫と「病」の科学 万病のもと「慢性炎症」とは何か (ブルーバックス)
免疫と臨床医学の関係を主題にした本。
慢性炎症が関わる病気について、その仕組みをもとにした新しい治療について解説しています。 最低限高校レベルの生物知識がないと読みづらいです。 後半では各疾患ごとに解説がされていますが、分かりやすさを考えると、疾患解説と治療解説を分けずに一貫して説明する方が良かったと思います。 この本の特徴は、免疫学や各疾患について、歴史的な背景とエビデンスに基づいて議論していることです。宮坂先生の書籍では多くの論文やデータを取り上げ、多角的に議論しており、専門家として信頼できます。紹介される研究も興味深いので、知識の幅を広げる意味でも役立ちます。 サプリメントについては、日本の保健機能食品についてまとめられており、普段サプリメントを購入している人には価値があると思います。 個人的には、コルヒチンの作用機序に関する最新の知見が興味深かったです。
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2023-11-27