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腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境 (光文社新書)
重症の清潔病に陥っている日本人へ、強力な警告をお送りします。
コロナが起きて以来、清潔感の違いから夫婦仲が険悪になる例が多くあり、ひどい場合は離婚にまで至るという報道を雑誌で見ました。たとえばこんな具体例があります。買い物から帰ってくると、奥さんは買い物袋を含めて全身を消毒しますが、夫はつい忘れてしまいなおざりにすることがあるため、奥さんが厳しく小言を言います。その結果、夫は耐え切れずにどなり散らしてしまうといったことが起こり得ます。 人間の体には推定100兆個の菌が共生しており、特に腸に集中しています。腸内細菌は食べ物から栄養を吸収したり、免疫を守ったりする重要な役割を果たしています。免疫は腸がコントロールしています。また、腸と脳はつながっており、うつ病や認知症などの精神的な問題にも腸内細菌の働きが関係していることが判明しています。つまり、人間の体に起きることには、腸内細菌が関与していないことは存在しません。さらに、脳内で使用される神経伝達物質の多くも腸で合成されています。 近年、抗生物質の乱用やファーストフードの普及により、世界的に腸内細菌が減少しています。特に日本では清潔さを求める文化の影響が大きいです。体に必要な菌は外部から入ってきます。新鮮な野菜、果物、魚を食べると、同時に菌も摂取することができるのです。しかし、殺菌消毒をやたらと行うことは、コロナウイルスの除去だけでなく、必要な菌も同時に殺すことにつながります。このような状況が何年も続くと、腸内細菌は減少し続け、免疫力や生命力全般が衰えてしまいます。特に子供は腸内フローラを形成している段階にあるため、影響を受けやすいと言えます。 一方、発展途上国の子供たちは汚い川で遊んだりしています。その子供たちの腸を調べると、雑菌だらけです。それにも関わらず、アトピー・アレルギーや引きこもりなどの問題が少ないのです。これは、菌のパワーを借りて免疫力を鍛え上げているためです。しかし、日本の子供たちは清潔すぎて無菌状態に近い環境で育つため、そうした効果を得ることができません。 「人間が生きていくためには、ある程度の不潔さとある程度の清潔さが必要であり、バランスを取る必要がある」という著者の意見には感銘を受けました。
Wilson
2023-11-27
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